初飛行 : 1996年4月2日
スホーイ設計局が開発したマルチロール機で
Su-27の改良型であり、非公式な愛称として「スーパーフランカー」と呼ばれている
Su-27を改良しカナード翼を付けた
Su-35に、推力偏向ノズルをつけ発展させており、第4.5世代ジェット戦闘機に該当する
Su-27を超える高い機動性を持っていた
Su-35をベースに推力偏向ノズルを装備することによって
驚異的な機動性を実現することに成功している
これによって従来の航空機では不可能であったクルビットと呼ばれる機動が可能になり
1996年のファーンバラ航空ショーで初めてそれを披露し注目を浴びた。
しかし、当初は大韓民国などへ売り込みを図っていたものの、推力偏向装置付きエンジンの生産が遅れていた為
インド向けの
Su-30MKIにとられるなど飛行停止状態が続き
2機あった内の#711は2002年12月19日モスクワ近郊のシャトゥラにて墜落
#712は推力偏向装置が取り外され、プレ生産型の
Su-35(T-10M-12)に戻され、ロシアンナイツに配備されている
元々は、
Su-35に推力偏向ノズルと改良されたアビオニクスを搭載した機種であったが
それらの要素が
Su-35や
Su-30MK系にフィードバックされてしまったため、Su-37単体で存在する意義が薄れ
現在は、スホーイの広報資料に置いてはSu-35/37として同列に扱われている
またスホーイ及びロシア空軍では、現在I-21計画としてPAK FAを開発中であり
これもSu-37の正式採用を見送った原因の一つと考えられる