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T-72
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Convert: AlexSergeev
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設計開始 : 1967年
運用開始 : 1971年

1971年にT-64の後継機として、ソビエト連邦で開発された第2世代主力戦車
第2世代主力戦車にあたる。同世代の戦車の中では攻撃力・機動力・防御力のバランスが良かったとされている

元々は、T-64を次期主力戦車として配備が進めていたが
当時の最新技術を詰め込んだ結果
5TDFディーゼルエンジンをはじめ自動装填装置の不具合など数多くの問題点が露呈し
さらに、生産コストの高さも重大な問題となり、充分な数を配備することが厳しい状態だったため
T-64よりもより堅実で安価な戦車の開発が必要となり
1967年からT-62の車体をベースにし、より堅実で安価な戦車の開発が開始されT-72が開発された

その結果、T-72は旧共産主義圏にて、1970年代からソ連崩壊の1991年までもっとも多く使われた戦車になり
ワルシャワ条約機構加盟国以外にもフィンランド・イラン・イラク・シリアなどにも輸出され
インドやユーゴスラビアなど他の多くの国でもライセンス生産やコピー品が作られていた
っが、各国ともに独自の改造が施されている為
部品が異なり補給やメンテナンスなどで問題を発生させる要因となった
バージョンアップを施したT-90などを中心に、2010年の現在も数多くの国々で使用されている


生産当初のT-72は41tと西側諸国の主力戦車と比べて非常に軽量であり
当時のワルシャワ条約機構下ではこの重さを基準に道路や橋を設計しており
自軍の戦車が進行するには有利かつ、他国の戦車の侵攻を阻む地形になっていたと言われている
さらに重量が軽かった為、わずか780hpの馬力にもかかわらず
ドイツのアウトバーンではガバナーを解除する事で、110km/hの路上最大速度を記録したと言われる

砲塔の部分は鋳造製で
T-72B(M)からは砲塔前面部に当時では珍しかった膨らみのある複合装甲が取り付けられた
戦車砲弾以外にも射程5,000mの対戦車ミサイルを発射可能である
車体自体の前面部の装甲板は、200mm程度だが独特の傾斜デザイン(避弾経始)により
その効果は実質500mm~600mm厚の圧延装甲板に匹敵する強度を実現しており
それ以降も防御力を増すため、成形炸薬弾(HEAT)に対し有効な爆発反応装甲が追加装備されている
当初はキャタピラーを守るためのサイドスカートが分割式の金属製であったが、後にゴム製に変更された

専用のシュノーケルをつければ渡河などの潜水移動も可能だが、搭乗員は潜水装備をつけなければならない
大量破壊兵器対策として砲塔部にはホウ素樹脂が組み込まれており
車体にも空気浄化システムや加圧機能を搭載している

この様に攻撃、防御、走行、全ての項目で完璧に思われるT-72だが弱点もあり
西側の第3世代戦車とは異なり
弾芯とカートリッジが別々に戦闘室直下にむき出しで円状に並べられている為
被弾貫通時に非常に誘爆を起こしやすかった
砲弾も分離式砲弾である事と自動装填装置の機械的制約上、弾芯延長が困難であり
西側の120mm砲と比べ、貫通力が低かったとされている

さらに、ソ連戦車全てに共通する弱点ではあるが砲の仰角俯角が低く
T-72はそれまでのT-55やT-62と比較しても
砲の上下の可動範囲が狭く 山岳戦、市街戦になった場合苦戦していた
この欠点は輸出向けにスペックダウンされた以外のT-72やT-64、T-80、T-90にも共通したものである

性能諸元(T-72A)
 乗員 : 3名
 全長 : 9.53m
 全幅 : 3.59m
 全高 : 2.19m
 重量 : 41.500kg
 主砲 : 125mm滑腔砲 2A46M
 副武装 : 7.62mm機関銃PKT(同軸) / 12.7mm機関銃NSVT(対空)
 エンジン : 5TDF V型12気筒ディーゼル 780hp / 2800rpm
 懸架方式 : トーションバー方式
 燃料容量 : -liters (-gallons)
 速度 : 60km/h(整地) / 45km/h(不整地)
 行動距離 : 450km / 600km(外部タンク搭載時)

T-72 初期型。ステレオ式測遠機を装備
T-72A サイドスカート装備・追加装甲・レーザー測遠機
射撃統制装置・夜間暗視装置・発煙弾を装備
T-72B 装甲の強化・前面部に追加複合装甲・レーザー誘導型対戦車ミサイル発射機能を搭載
T-72AV爆発反応装甲を追加したT-72A。1985年から生産された
T-72BV爆発反応装甲を追加したT-72B。1985年から生産された
T-72S 輸出向けの派生型。155基のコンタークト1を装備。
T-72B1T-72Bからレーザー誘導型対戦車ミサイル発射機能を排除
T-72BKT-72Bの指揮官用車両。偵察機能、通信アンテナの増設
T-72B(M)T-72Bの強化型。改修版の爆発反応装甲・砲塔部に複合装甲を搭載
1988年から生産された。コンタークト5を装備。T-72BMとも書かれる
T-72M ソ連、ポーランドとチェコスロヴァキアで生産されたT-72Aの輸出モデル
T-72M1ソ連、ポーランドとチェコスロヴァキアで生産された輸出モデル。装甲を厚くしたモデル
MTU-72T-72ベースの架橋戦車

派生型
TOS-1 T-72の車体に30連装サーモバリック爆薬弾頭ロケット弾発射機を搭載
自走式多連装ロケットランチャーを装備
BMP-T T-72の車体に30㎜連装機関砲及び9M133 ATGMを搭載した戦闘車両
T-72CZ M3 チェコが開発したT-72M1の近代化改修型。制御装置やアビオニクスを近代化し
主砲の操作はジョイスティック式になった
砲塔には爆発反応装甲を装着し、磁器反応式の対戦車地雷を無力化するシステムを採用している
車体全体には、赤外線映像へのカモフラージュになるというエナメルU2500が塗布されている
V-46にターボ圧縮機を追加した858馬力のV-46TCエンジンを装備している
T-72CZ M4 チェコが開発したT-72M1の近代化改修型。制御装置やアビオニクスを近代化し
主砲の操作はジョイスティック式になった
砲塔には爆発反応装甲を装着し、磁器反応式の対戦車地雷を無力化するシステムを採用している
車体全体には、赤外線映像へのカモフラージュになるというエナメルU2500が塗布されている
1,000馬力の英パーキンス社製CV-12エンジンを装備
PSP T-72MPチェコが提案した近代化改修型。車体前部と砲塔に爆発反応装甲を装着し
アビオニクスの変更と、主砲が改良型の2A46M-1に換装されている
エンジンも換装され、1,000馬力の6TD-1または1,200馬力の6TD-2を使用している
T-72M1 スロバキアによる近代化改修型。車体前部と砲塔に爆発反応装甲を装着し
射撃管制装置を電子化。KAA-001 20mm機関砲を砲塔左右に1丁ずつ装備
T-72M1-A T-72M1の改良型。アビオニクスを換装し、エンジンは850馬力のS12Uに換装
その代わり、対空機関砲は撤去されている
T-72M2 T-72M1の改良型。射撃統制装置と射撃サイト、弾道コンピューター
CRTディスプレイをリンク化。さらに2A42 30mm機関砲を砲塔右側に独立して装備
ズザナT-72M1スロバキアのズザナ社製の自走砲
ズザナ 155mm自走榴弾砲の砲塔を搭載。インド軍に提案されたが不採用となった
その後、スロバキア陸軍、キプロス陸軍が採用している
M-84 ユーゴスラビアでライセンス生産された型で、約500輌生産
輸出型はクウェート軍に200輌配備され、イラク戦争後の新生イラク軍でも使われている
M-84A1ユーゴスラビアで生産。射撃統制装置の強化。エンジンを1000hpに強化
M-84A4クロアチアで生産。コンピューター類を強化
M-92 クロアチアで生産
M-95「デグマン」クロアチアで生産。M-84Aをベースにした発展型
改修版の爆発反応装甲・レーザー誘導型対戦車ミサイル発射機能など
M-95「コブラ」クロアチアで生産。M-84A4をベースにした発展型
M-84AS セルビア・モンテネグロで開発。T-90に準じる仕様
Lion of BabylonT-72のイラクモデル。
1988年のバグダッドの兵器ショーで、国産型と称して展示発表された
実際は半完成品の輸入部品をくみ上げた、T-72Gのノックダウン生産品であった
PT-91 ポーランド製のT-72M1の改修型。
自国オリジナルの射撃統制装置・爆発反応装甲・パッシブ型夜間映像装置を装備
主にアップグレード・キットとして提供しており、ポーランド陸軍とマレーシア陸軍が採用した
T-72MIZポーランドが自国製のT-72M1に南アフリカの「タイガー」射撃統制装置、爆発反応装甲
レーザー警報装置を装備し、エンジンをS12Uに換装するなど、PT-91に準じた改修がされている
TC-90 ポーランド製の戦車橋で、最大19mの間隔に20mのシザース式戦車橋を架けることが可能
WTZ-3 ポーランド製の装甲回収車。車体上にTD-50 15tクレーンやドーザー・ブレード、ウインチなどを装備
ポーランド陸軍のほか、インド陸軍が採用している
MID WTZ-3を基にした装甲工兵車両。試作車3両のみが製造された
TR-125 ルーマニア版T-72。エンジンやサスペンションを改良。プロトタイプが数両のみが製造された
T-72AM ウクライナで配備されたT-72Aの改修型。T-72BMに準じた規格で製作している
装備品の一部をウクライナ製のものに換装。コンタークト5と自動制御式の射撃管制装置が特徴
T-72MP ウクライナのKMDB社のT-72の近代改修キット
T-80UDやT-84の技術をベースにT-72をアップグレードしている
チェコとの共同開発で、フランスの会社の技術も織り込まれる
T-72AG ウクライナのKMDB社のT-72の近代改修キット
主砲の有効射程が延長されている他、対戦車ミサイルの運用が可能
各種サイトの強化。射撃統制装置は1V528自動入力式弾道コンピューターに換装
装甲はT-84と同等の爆発反応装甲とゴム板を追加、エンジンはT-84と同じ6TD-12に強化
T-72-120ウクライナのKMDB社のT-72の近代改修キット
NATO規格の120 mm滑腔砲対応の主砲、および自動装填装置を装備
120mm砲対応の対戦車ミサイルも発射可能
アジェヤMK-1インド版T-72。1993年にT-72M1と同性能に改修
アジェヤMK-2インド版T-72M1。GPS機能、爆発反応装甲・レーザー警報機能・射撃管制機能の強化
赤外線型夜間暗視装置・ポーランド製1000hpエンジンを搭載
TANK-Xインド製。T-72の車体に自国開発のアージュン戦車の砲塔を搭載。プロトタイプのみ
T-72BM2006年に初公開されたロシア軍のT-72最新改修モデル
第三世代の爆発反応装甲、1000hpのV-92エンジン、新型射撃管制装置
赤外線型夜間射撃暗視装置などを装備する
T-90 T-72の車体とT-80の砲塔を組み合わせた型
1993年より生産に入り、T-80より低コストのため、ロシア軍でも多数導入されている
BMT-72ウクライナで開発された歩兵戦闘車型。姉妹型車輌にBTMP-84がある


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