初飛行 : 1998年
運用開始 : 1998年
中国が製造しているロシアのSu-27のライセンスコピー機
1990年に中国がソ連と新型戦闘機の購入交渉を始め
1992年に単座型Su-27SKを20機と複座型Su-27UBKを6機が、ロシアの工場から中国へ送られた
さらに中国は1993年に22機のSu-27(SK16機、UBK6機)を7億1,000万ドルで追加購入し、第2バッチとして1996年までに中国へ送られている
その後中国空軍で教育用のSu-27UBKの不足が判明し、2002年に第3バッチとして28機のSu-27UBKが中国に送られた
合計76機のSu-27をロシアから直接購入したが、自国でライセンス生産を行うことに強い関心を示していたため
1995年にロシアとの間でライセンス契約が結ばれ、瀋陽航空機工業でSu-27の生産が行われる事になった
ライセンス生産型Su-27の最初の2機はロシアのKnAAPOから供給される部品を組み立てる完全なノックダウン生産だったが
その後ロシアの技術支援と教育により中国国内で生産する事が可能になったが
近代的なSu-27の生産は中国航空産業界にとって全く未知の世界で
北京の研究所はSu-27の製造技術を徹底的に研究し、中国語の膨大なマニュアルを作成したという
ライセンス生産とはいえ、エンジンやアビオニクスなど30%近い部品はロシアから供給されており、完全な国内生産は認められていない
Su-27のライセンス版のJ-11の初飛行が成功したのは1998年9月1日で
当初、中国空軍用に200機生産される予定だったが、2004年までに96機を生産して中断されている
中国が購入したSu-27SK/UBKはロシア本国で使用されているSu-27と比べて、あらゆる性能が下げられているモンキーモデルだが
一方でガーディニアECCM(対電子妨害対抗手段)を中核とする、LTTS統合防御システムが追加装備されている
また、J-11A型ではレーダーは10目標の同時追跡、2目標の同時攻撃が可能なN001 Zhuk-VEを搭載しており
部品も国産化率を高めコクピットに3つの多機能ディスプレイ(MFD)を装備するなどの改良を加えられている
中国空軍は限定的な対地攻撃能力しか持たないSu-27のモンキーモデルに満足出来ず (自由落下型爆弾とロケット弾程度しか運用できない)
Su-27を改良発展させ対地攻撃能力を大幅に強化したSu-30MKKをその後導入し
さらにその後、中国海軍はSu-30MKKの能力向上型であるSu-30MK2も導入している
性能諸元
乗員 : 1名
全長 : 21.9m
全幅 : 14.7m
全高 : 5.93m
翼面積 : 62.04m²
空虚重量 : 16,380kg
通常離陸重量 : 23,926kg
最大離陸重量 : 33,000kg
燃料容量:-kg (-L)
発動機 : WS-10A afterburning turbofans×2基
Dry 89.17kN (-bf) / A/B 132kN (-lbf) each
推力重量比 : 1.07
最大速度 : マッハ 2.35
航続距離 : -km
フェリー飛行時 : -km
離陸滑走距離 : -m
着陸滑走距離 : -
実用上昇限度 : 62,523ft
最大G : -G
武装
固定武装 : gsh-30-1 30mm 機関砲×1 150発
最大兵装搭載量 : 8,000kg
ハードポイント数 : 10
空対空ミサイル
短距離 : R-73(AA-11), PL-8
中距離 : R-27(AA-10), R-77(AA-12), PL-12
空対地ミサイル : KH-29L/T(AS-14), Kh-59(AS-13)
空対艦ミサイル : KH-31(AS-17)
自由落下爆弾 : KAB-150
レーザー誘導爆弾 : UAB-500 |
J-11A | 初期生産型 |
J-11B | エンジンの改良アビオニクスの国産化、レーダー(AESA)の強化をした型 |
J-11BS | J-11Bの複座型 |
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