初飛行 : 1956年7月24日(エタンダールIV)
運用開始 : 1962年
エタンダールIVはダッソー社が開発した戦闘攻撃機
フランス海軍に艦上戦闘攻撃機及び偵察機として採用されていた
当時ミステールIVの発展型として計画されたシュペルミステールの技術を応用し
より小型ではあるがアフターバーナーを使用せずに遷音速に達する機体として設計が行われた
エタンダールIIの初飛行の翌日となる1956年7月24日に初飛行を行い
その後の空戦テストで、当時のフランス空軍の主力戦闘機であったミステールIVを上回る好成績を残し300機の調達が予定された
しかし、その性能にもかかわらずオルフェウスエンジンを搭載していなかったことにより、1957年にNATOがLWTSFにG.91を選択したため落選
この結果を受けて空軍はミラージュIIIとその派生型に開発を一本化、エタンダールIVの調達計画はキャンセルされた
一方、海軍では当時、艦載機として双発の軽戦闘機を求めていたが
1955年にエタンダールIVを低空における性能を重視した艦上戦闘攻撃機として再設計を発注
1957年にはエタンダールIV Mとして5機の試作型が生産される事になり
機体強度の向上、着艦装置及び高揚力装置の追加、レーダー及び航法装置の強化に加えエンジンをアター8Cとした
ダッソー初の艦載機として、1958年5月21日に初飛行を遂げた
2番機は、主翼の折りたたみ機構とバディシステムによる空中給油システムを追加された
3番機は、エンジンをロールスロイスAvon Mk.51に変更し、ブロウンフラップを導入
4番機はローリングを抑止するためのフィンを、機首下部に装備した
地上テスト中に1機の試作機が爆発して失われ、最終的には6番機まで試作機が製造された
1959年に偵察型30機を含む90機の発注が行われ、試作7番機が偵察型エタンダールIV Pの原型機として1960年11月19日に初飛行している
エタンダールIV Pは、30mm機関砲を搭載せず受油用のプローブを収納する事が出来ない代わりに、5基のカメラを搭載していた
カタパルトを用いた発艦テスト及び着艦テストは、1960年にイギリス海軍の試験場にて行われ
続いてクレマンソー級航空母艦の一番艦クレマンソーで行われた。1962年にはクレマンソーに最初の部隊が展開した
生産型の1番機は1961年7月26日に初飛行し、1961年12月9日から1965年5月26日までに69機のエタンダールIV Mと21機のエタンダールIV Pが生産された
後に、エタンダールIV Pの減耗分を補うため4機のエタンダールIV Mが偵察型に改造されエタンダールIV MPとなっている
性能諸元(Étendard IV M)
乗員 : 1名
全長 : 14.35m
全幅 : 9.60m
全高 : 3.85m
翼面積 : 28.40m²
空虚重量 : 5,900kg
通常離陸重量 : 8,170kg
最大離陸重量 : 10,800kg
燃料容量:-kg(-L)
発動機 : SNECMA Atar 8B turbojet ×1基, Dry 43.16kN (9,703lbf) each
推力重量比 : 0.54
最大速度 : 1,099 km/h (593 knots, 683 mph)
航続距離 : 1,666km
フェリー飛行時 : 3,300km
離陸滑走距離 : -m
着陸滑走距離 : -m
実用上昇限度 : 50,900ft
最大G : -G
武装
固定武装 : DEFA 552 cannon 30mmx2 150発
最大兵装搭載量 : -kg
ハードポイント数 : -
ロケット : Matra rocket pods with 18 x SNEB 68 mm rockets each
1,360kgまでの爆弾、又はドロップタンク |
Étendard IV | 空軍に提案された戦闘攻撃機。試作機のみ |
Étendard IV B | 試作3番機。排気を利用したブロウンフラップを有する |
Étendard IV M | 戦闘攻撃機 |
Étendard IV P | 偵察機 |
Étendard IV MP | 1970年代にエタンダールIV Mを改造し、偵察機に変更した型 |
Super Étendard | Étendard IV Mの発展型 |
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