初飛行 : 2008年
運用開始 : 2011年4月
スホーイ・スーパージェット100は米露両国の航空機メーカーによって共同開発された、60~95席クラスの地域ジェット旅客機である
ロシア製の機体ではめずらしく、他国の企業の協力を得て開発されている
ソ連時代に軍用機専門の設計局であったスホーイ社が新たに民間旅客機市場に参入するために新規に開発された
開発計画当初は「Sukhoi Russian Regional Jet(RRJ)」と呼称していたが、2006年7月17日に現在の名称に変更された
またスホーイでは「居住性、燃費、技術とサービス、機体価格」のいずれも国際競争力が充分あるとしているほか
グラスコクピットやサイドスティック方式の操縦桿を採用したり
対テロ装備として操縦室を完全防弾仕様とするなど様々な新機軸を導入している
プロジェクトの株式の75 %は、スホーイ民間航空機が保有し、残る25 %はイタリアのアレーニア・アエロナウティカが保有している
機体の設計と製造はロシアのスホーイ設計局、型式証明取得作業をイリューシン
販売や顧客管理をアメリカ合衆国のボーイング社がそれぞれ担当し
またエンジンもロシアのサトゥールンとフランスのスネクマの共同開発であり、空調や制御系はドイツのリーブが担当している
そのため、ソ連時代からの「純国産」を放棄し、多くの国際企業の協力を得ている
エンジンは露仏共同開発のSaM146ターボファン双発であるが、オプションでアメリカ製エンジンの搭載も可能である
また、胴体の長短による乗客数の違いによって、スーパージェット60、スーパージェット75、スーパージェット95と呼称される
非常に残念な事に当機を一番有名にしたのは、米霜共同開発でもスホーイの旅客機と言う事でもなく
2012年5月9日に起きた墜落事件であろう
記者や航空関係者を乗せデモフライト中に消息を絶ち墜落すると言う
一番最悪のタイミングの事故で、だれしもが当機の行く末に暗雲が立ち込めたと思いましたが、その後も順調に販売機数を伸ばしています
性能諸元
| SSJ 100–75 | SSJ 100-75LR | SSJ 100–95 | SSJ 100-95LR |
乗員 | 2名 |
座席数 | 83 (1-クラス, 過密) 78 (1-クラス, 標準) 68 (2-クラス, 標準) | 103 (1-クラス, 過密) 98 (1-クラス, 標準) 86 (2-クラス, 標準) |
全長 | 26.44m | 29.94m |
全幅 | 27.80m |
全高 | 10.28m |
空虚重量 | - | - | 25,100kg | - |
最大離陸重量 | 38,820kg | 42,280kg | 45,880kg | 49,450kg |
最大積載量 | 9,130kg | 12,245kg |
最大燃料容量 | 13,135L (10,600kg) | 13,135L (10,600kg) |
最大離陸滑走距離 | 1,515m | 1,731m | 2,052m |
最大飛行高度 | 41,000ft |
巡航速度 | マッハ 0.78 |
最大巡航速度 | マッハ 0.81 |
航続距離 (満席時) | 2,900km | 4,550km | 3,048km | 4,578km |
エンジン | PowerJet SaM146 x2 |
離陸推力 (x2) | 13,500lbf (60kN) | 15,400lbf (69kN) |
APR 推力 (x2) | 15,400lbf (69kN) | 17,500lbf (78kN) |
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