初飛行 : 1956年11月11日
運用開始 : 1960年
コンソリデーテッド・ヴァルティ・エアクラフト社が開発した爆撃機で
アメリカの大量核報復戦略に基づいて作製された、マッハ2の快足を誇るデルタ翼爆撃機で
アメリカ空軍としては初の超音速機である
ソビエト連邦およびワルシャワ条約機構の防空網を 高高度から高速で突破して核攻撃できる能力を目指して開発された
主翼はコンベア社が得意としてたデルタ翼で、前縁後退角はマッハ2での巡航に最適な60度とされている
胴体は同じくコンベアのF-102でも採り入れられたエリアルールが適応され
主翼との結合部が大きくくびれた「コークボトル」状となっている
そのため機内容積が減少するので爆撃機としては適した構造ではない為
B-58の場合は爆弾倉を外装式として対応している
エンジンは4基のGE J79を主翼下にポッド式に搭載しており
高度35,000フィート以上では連続2時間のアフターバーナー使用が可能となっている
本機の最大の特徴は、爆撃機でありながら機体内に爆弾倉を持たず
自衛用火器を除く全ての武装を、胴体下部に装着した外装ポッドに収納している
外装ポッドは投棄可能で内部の燃料を使い切り
ポッドごと目標に爆弾を投下した後は身軽になって高速で離脱可能であった
開発当初は他の期待と同じく射出座席を採用していたが、死亡事故が起きたために
脱出カプセルに変更され、上から3分割式のクラムシェル型ブラインドが降りて
機体外に射出されるシステムを採用している
当時の最新技術が盛り込まれ、数々の記録を塗り替えたものの
整備性の悪さや、コストの問題、さらにが時代が変化し
高空高速侵攻と核戦争にあまりにも特化した機体であったために、戦術転換に適応できなかった為
最初の部隊配備からわずか10年足らずで、B-58はアメリカ空軍から姿を消した
性能諸元(B-58A)
乗員 : 3名
全長 : 29.49m
全幅 : 17.32m
全高 : 9.12m
翼面積 : 143.26m²
空虚重量 : 25,200kg
通常離陸重量 : 30,786kg
最大離陸重量 : 80,240kg
燃料容量:-kg (-L)
発動機 : General Electric J79-GE-5A turbojet×4基, Dry 69.4kN / A/B 79.4kN each
推力重量比 : -
最大速度 : マッハ 2.0
航続距離 : -km
フェリー飛行時 : 7,600km
離陸滑走距離 : -m
着陸滑走距離 : -m
実用上昇限度 : 63,400ft
最大G : -
武装
固定武装 : 20 mm T171 cannon x1 -発
核爆弾 : B43,B61
最大兵装搭載量 : 8,820kg
ハードポイント数 : - |