初飛行 : 1995年11月29日
運用開始 : 1999年
マクドネル・ダグラス社が開発した戦闘攻撃機
F/A-18A-Dの発展型戦闘攻撃機でF/A-18E/Fはスーパーホーネット、それ以前はレガシー ホーネットと記載・呼称されることがある
本機は第4.5世代ジェット戦闘機に分類されるマルチロール機で
A-6の後継機として開発されていた、A-12とA-6Fがコスト高騰のため開発が中止された結果
既存のF/A-18(A型からD型)の基本設計から全面的に再設計し開発された
航続距離や兵器搭載能力の向上を図り、機体の大型化やステルス性を考慮した設計変更が行われ
2001年にF/A-18E/Fが初度作戦能力を獲得し、アメリカ海軍のA-7とF-14を更新する形で配備が進められイラク戦争等の実戦にも参加した
F/A-18E/FはF/A-18C/Dを改良し大型化したものであるが、基本設計から全面的に再設計した結果
C/D型とE/F型の共通部品は僅か1割程度となった
インテークは固定式のままステルス性を向上させる為に、開口部を楕円形から平行四辺形状に変更したり
ステルス性向上のため吸気ファン前方にレーダーブロッカーを装備している
F-14よりも騒音が大きいため一部の航空基地ではF/A-18E/F型の配備は極力後回しとされたり
騒音が大きかったF404よりさらに大きくなり、訴訟にまで至っている
退役するKA-6DやS-3Bの代替として空中給油機の役割もはたせるようになっており
プローブアンドドローグ方式が採用されていて、aerial refueling systemと呼ばれる増槽を装着することで
内部タンクとあわせて最大29,000ポンド(13トン)の燃料を搭載することが出来る
性能諸元
乗員 : F/A-18E 1名, F/A-18F 2名
全長 : 18.38m
全幅 : 13.62m
全高 : 4.88m
翼面積 : 37.2m²
空虚重量 : 14,552kg
通常離陸重量 : 21,320kg
最大離陸重量 : 29,937kg
燃料容量:F/A-18E 6,780kg (-L) / F/A-18F 6,354kg (-L)
発動機 : GE F414-GE-400 Turbofan×2基, Dry 13,000lbf(62.3kN) / A/B 22,000lbf(97.9kN) each
推力重量比 : 0.93
最大速度 : Mach 1.8
航続距離 : 2,346km
フェリー飛行時 : 3,330km
離陸滑走距離 : -m
着陸滑走距離 : -m
実用上昇限度 : 50,000+ft
最大G : 7.6
武装
固定武装 : M61 20mm バルカン砲×1 578発
最大兵装搭載量 : 8,050kg
ハードポイント数 : 11
空対空ミサイル
短距離 : AIM-9
中距離 : AIM-7,AIM-120
空対地ミサイル : AGM-65,AGM-84H/K,AGM-154
空対艦ミサイル : AGM-84
ステルス巡航ミサイル : AGM-158
長距離空対艦ミサイル : LRASM
対レーダーミサイル : AGM-88
自由落下爆弾 : Mk 20/80, CBU-78/87/97
精密誘導爆弾 : JDAM |
アメリカ国内型
F/A-18A/B | 1979年より生産された初期型。B型は複座型で当初はTF-18の名称だった 複座型であるF/A-18Bは訓練用として使用されていた |
F/A-18(R) | 機関砲を撤去し、カメラを搭載した偵察機型 |
RF-18D | 海軍向けの複座偵察機型。計画のみ |
F-18 HARV | F/A-18AをベースとしたHARV高迎え角研究機(High Alpha Research Vehicle)実験用の機体 |
X-53 | F/A-18Aをベースとした能動空力弾性翼 (Active Aeroelastic Wing) 実験用の機体 |
F/A-18C/D | 単座型はC、複座型はD。F/A-18Cの初飛行は1987年9月3日 様々な改良がなされた型式で、1988年には夜間攻撃型のF/A-18Dが初飛行している |
F/A-18E/F | 1999年より配備されたF/A-18A-Dの発展型。単座型はE、複座型はFとなる A-D型まではレガシーホーネット、E型以降はスーパーホーネットと呼ばれている |
F/A-18E/F Block 2 | F/A-18E/Fのアップグレード型。後席に大型ディスプレイを搭載する等アビオニクスが改良されている |
EA-18G | EA-6Bの後継機として開発された電子戦機。 専任の電子戦要員を必要とするため複座のF/A-18Fをベース機としている 初飛行は2006年8月16日 |
F-18L | ノースロップが主契約となる輸出用として開発した機体 海軍仕様の降着装置の簡素化、主翼折りたたみ装置の撤去 翼下パイロンの増設や簡略化した電子機器を搭載する機体となっている モックアップのみの段階のまま受注がなく試作機すら製作されずに終わった |
輸出型
CF-18A/B | カナダ空軍向け機体。カナダ軍における名称はCF-188A/B。138機製造 |
AF-18A/B | オーストラリア空軍向け機体。75機製造 |
EF-18A/B | スペイン空軍向け機体。スペインでの名称はC.15およびCE.15。72機製造 |
KAF-18C/D | クウェート空軍向け機体の非公式名称。40機製造 |
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